当院では様々な理由で通院できない患者様に対し、在宅医療を行っております。
どなたでも在宅医療をお受けになれますが、多くは以下にあげる症状や病気のある患者様となります。
対象の患者様
- 脳卒中後遺症
- 認知症
- 老人運動器疾患及び関節リウマチ
- 慢性呼吸不全
- 慢性心不全・腎不全
- 老衰
- 神経難病
- 悪性腫瘍(がん)末期
当院ではおもに通院中の方で、何らかの事情で通院出来なくなった方に対して訪問診療を行っております。最近では近隣の関連病院や、患者様のご家族、友人の方からもご依頼を頂くようになり、可能な限りお引き受けをしております。
ただ、当院は医師1人の体制であること、診療時間中や他府県へ出張中には往診できないこともあり、ご病状に合わせてご依頼をお受けしております。また当院よりおよそ2㎞以内の範囲で行っております。
訪問診療と往診
在宅医療の中に訪問診療と往診があります。
簡単に両者の違いを要約しますと
1) 訪問診療とは、月1回、週1回などの間隔で定期的に訪問し在宅医療を行うことです。
2) 往診とは、急変時やその他患者さんや家族の要望でその都度行う在宅医療のことです。
つまり、在宅医療=訪問診療(定期的在宅医療)+往診(不定期的在宅医療)といえます。
一般的には2週間ごとの訪問診療と病状変化に合わせ都度往診というパターンが多いのですが、不安定な患者様には週1回の訪問診療、かなり安定している患者様には月1回の訪問診療という形で対応しております。
在宅訪問診療の流れ
1.まずはご相談ください。
通院出来なくなった場合は、まずは当院にご相談いただくか、担当のケアマネージャーに相談されとよいでしょう。
病状に合わせ、訪問診療、往診のスケジュールを考えます。
また介護保険を使った、通所介護(デイサービス)、ホームヘルプサービス、ショートステイなども有効に活用します。介護保険をお持ちでない方は、介護申請を行っていただくとよいでしょう。
また、体調不良時など緊急の入院が必要となることもありますので、かかりつけ病院が決まってない方は、「在宅療養あんしん病院」に登録しておくとよいでしょう。
2.一度往診いたします。
処方箋がある方は、その場で発行することもありますし、ご家族の方がおられる場合は当院にとりに来ていただき、一緒に会計を済まして帰られることもできます。
3.訪問看護ステーションなどと連携します。
常に見守りが必要な場合や、病状が不安定(がんの末期など)な場合には、訪問看護ステーションと連携し、きめの細かい対応を行っております。お一人暮らしの方や、同居人も高齢で十分な介護ができない場合でも、自宅での療養を継続する手助けを行います。