2023年8月17日
お盆を直撃した台風、
京都府のすぐ隣をこするように
縦断していきました。
近畿の真南から来て真北へ抜けていく、
この様な進路の台風は珍しいのではないでしょか。
16日には未明から強風と強い雨が降り始め、
予想より早く荒天となました。
まだ来ないと暢気に構えていた私も早朝から医院に出向き、
ガレージの柵を閉じてひもで広がらない様に固定しました。
以前強風で柵が支柱から曲がってしまったことがあります。
またガレージに置いてある椅子をしまい込み、
玄関の扉の隙間から雨水が入らない様に、
タオルでと防水シートで閉鎖しました。
築35年を超える当院の建物は、
鉄筋コンクリートで丈夫なのですが、
大雨が降ると雨漏りが発生することがあります。
以前屋上の排水が詰まっていて屋上に水がたまり、
その雨水がじわじわとコンクリートの隙間からしみ込み、
屋内の天井から漏れ出してくることがありました。
これまでの災害のたびに対策してきましたが、
今回も少し不安でしたので、
パソコンなどに防水シートをかぶせて防護しました。
幸い今回は雨風ともに災害級とまではいかなかったようで、
当院は建物も医療機器にも被害はありませんでした。
それでも近辺では小さい被害は出ていたようです。
京都の北部や鳥取県では大きな被害も出ていて、
他人ごとではない思いがいたしました。
皆様はご無事だったでしょうか。
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16日は台風が抜け、
五山の送り火は無事に行われたようです。
「ようです」というのは、
今年は実際の送り火を見ていなかったからです。
16日は診療をしておりました。
例年ですと16日は休診なのですが、
今年は木曜日を定期の休診日としたこともあり、
16日を休みにするとお盆休みが長くなります。
そのこともあり今年は、
送り火を生で見ることができませんでした。
京都人にとってはやはり寂しいことだなと思いました。
皆様もご存知の通り送り火は毎年、
真夏のピークを少し超えたところにおこなわれます。
物心がついたころよりずっと見てきています。
まさに「去りゆく夏を惜しむ」、
あれだけ暑くて大変な京都の夏も、
送り火を過ぎると少しずつ遠ざかっていきます。
残暑が厳しい年も多くありますが、
1年を通して後半戦に入っていく寂しさを、
私は何となく感じてしまいます。
そして秋が来たと思ったら年末まではあっという間、
1年は急ぎ足で過ぎていくのです。
こんなことを毎年毎年繰り返しています。
若いころは無限にあると思われた時間も、
この年になってくると限りあるものと感じます。
これからも1日1日を大切に過ごしたいです。
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今年は例年より長めのお盆休みを頂きました。
近場ですが泊りがけで小旅行もすることができ、
お陰様で後半戦に向けゆっくり休養をとることができました。
ありがとうございました。
しばらくは残暑が続きますので、
皆様も長い夏のお疲れが出ませんよう、
体調を整えてくださいね。
吉岡医院 吉岡幹博