京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
診療時間 午前9時~/夜診17時~
婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
  • お問い合わせ

    075-451-0164

自動販売機設置の試みについて

2023年2月27日

2月もあっという間に終わりです。
相変わらず寒い日が続いていますが、
皆さん風邪などは大丈夫でしょうか。

インフルエンザの患者様は、
ようやく減少傾向となってきました。

例年ですと
インフルエンザは、1月2月がピークなので、
時期的には収束していくと思われます。

今のところインフルエンザはA型のみです。
これからB型が少し出るかもしれませんね。

 

 

さて、
現在当院の5階に患者様用の
『待合ラウンジ』を作っています。

1階や3階の待合が混雑した時や、
診察の待ち時間があるとき
ご利用していただくことを想定しております。

 

待合ラウンジには椅子とテーブルがありますので、
せっかくならお待ちいただいている間に
何か飲み物でもあればいいかなと考えました。

そこで自動販売機に目を付けました。
これならコーヒーメーカーを置くよりも、
いろんな種類のドリンクを用意できます。

当院は小児科も婦人科も内科もあるので、
あらゆる世代の人が利用する可能性があります。
それぞれの年代、性別で飲料の傾向が変わると思います。

 

しかし何かイメージがわきません。

病院では自動販売機は珍しくありません。
入院していると無いと困りますよね。
総合病院には売店やコンビニもあります。

ではクリニックはどうでしょうか。
そういえば滅多に見かけないですよね。

 

そもそもクリニックの院内で
コーヒーやジュースを買う必要はないのでしょう。
待合は通常椅子だけでゆっくり飲めません。

また外に出れば自販機はいくらでもあります。

ということでクリニックで自販機を見かけないのは、
自販機が必要となる場面が少ないからだと思います。

 

でもそれとは別の理由もあるようです。

 

今回いろいろ聞いたり調べたりして知ったのですが、
自販機は設置から商品管理、補充まで、
全てメーカーが無料で行うのです。

無知な私は、
導入費用、維持費用(ランニングコスト)が
発生するものと考えておりました。

それとは別に売り上げがあると思っていました。

そのためメーカーは、
一定量売れる見込みがないところには
自販機を設置できないということになります。

いくらこちらが置いてほしいとお願いしても、
ランニングコスト分の収益が見込まれなければ、
メーカーとしては赤字になってしまうからです。

 

ということで、
ダメもとでいくつかの自販機メーカーに
設置の依頼をかけました。

コーヒー「BOSS」を販売しているS社。
「コラボ自販機」や「災害用自販機」など手掛けている、
ユニークで社会貢献の意識が高いD社。

「コカ・コーラ」がそのまま社名のC社、
製薬メーカーで「ポカリスエット」や「OS-1」など
医療系の商品を持つO社。

 

どのメーカーも声をかけると
とりあえず担当者が訪問してくれました。

5階に案内するとどの営業の方も、
「ここを利用する方はどれくらいですか?」
と聞かれました。

5階を何人の方が利用するのか、
それは全く分かりませんでした。

1階3階が混雑すると来ていただけるかもしれませんが、
混雑しなければわざわざ上がってくる方が、
一体何人いるのでしょうか?

私は適当に20人くらいと伝えました。
(少し多めに答えました)

ではそのうち何人が買うか?
せいぜい売れるのは2~3本くらいでしょうか?
と伝えると営業の方は暗い顔になりました。

それでは売り上げが足りません。
と言われました。

では月に何本くらい売れると、
置いてもらえるのですが?と伺うと、
答えは最低でも300本ということでした。

 

なかなかの数字です。
私は朝に缶コーヒー1本、昼にも1本、
お茶1本の合計3本を毎日消費しています。

私がそれを買ったとしても、
せいぜい月75本ほどです。
とても手が届きません。

 

メーカーの中には、
「1階の待合なら置いてもいいです」と言われました。
確かに1階であれば多くの方が利用されます。

しかし私としては1階には置きたくありません。
スペースもとられますし、
衛生上も良くない様に思ったからです。

 

結局担当者は皆さん、
設置は難しいと言って断念されました。

医療系に親和性が高い、
期待していたO社にも断られたときには、
すこし残念な気持ちになりました。

でも事情があってのことです。
仕方ありません。

 

そんな中唯一手を挙げてくれたのは、
コカ・コーラを売っている会社でした。

アイコンとなっている赤い自販機は
町中にいたるところで見られます。
自販機業界のシェア No.1の自販機メーカ―です。

やはり大手だから余裕があるのか?
私にはわかりませんが、
それほど悩むことなくOKしてくれました。

嬉しいような、申し訳ないような、
複雑な心境でした。

 

とはいえ、
たかが1社のみと言っても、
業界最大手のメーカーです!

採算を度外視しても置いてくれるのか、
それとも売り上げが少なければ撤退するのかな。
その辺りはやってみないと分かりません。

 

その様な状況でもさらにわがままを聞いてくれて、
スマホや電子マネーでも支払い可能な
キャッシュレス機能搭載で考えてくれるようです。

 

現在職員の中でアンケートをとり、
どの商品を入れてもらうか検討しています。

 

工事は3月中旬に終了し、
そこから家具などを入れ、
運用開始は4月前後になるかと思われます。

また完成すればご報告いたします。
皆様も良かったらご利用ください。
よろしくお願いいたします。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博