2022年3月17日
昨晩は東北で大きな地震があり、
テレビ番組がニュース速報に切り替わったときには、
11年前の記憶がよみがえり不安がよぎりました。
新幹線の脱線や停電など被害が出ていますが、
今のところ多くの命に係わる被害はないようです。
ただしばらくは余震等に注意が必要ですね。
全く関係ないですが、
現在勃発しているロシアの軍事侵攻のことも含め
世の中明日何が起きるかわからないですね。
何事もなく平穏な毎日にがいかに幸せなことか、
最近はつくづく感じるようになりました。
1日1日を大切にしたいと思います。
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さてコロナ感染第6波も少し落ち着いてきました。
医院では2月からPCR陽性など感染が確定した方の、
自宅療養の観察期間を定期的にフォローしています。
おおよその方は数日たつと症状は改善し、
10日後の解除が待ち遠しい状況となられます。
オミクロン株は幸い軽症が多いのです。
ただ一部の方は、
療養期間の終盤になってから
症状が新たに出てくることがあります。
多いのは、咳、味覚・嗅覚障害でしょうか。
この時、特に咳の症状の強い方は、
自宅療養解除日を少し遅らせることがあります。
ただし症状が持続する限り解除できなければ、
これが1か月続けば解除も1か月遅れるのかというと、
さすがにそんなことはできません。
なぜなら発症から10日たてば、
ほとんどの症例でウイルスによる感染が
起こらなことが分かっているからです。
従ってあまりひどい場合は解除を延ばしますが、
ピークを越えたと判断したら、
もう解除でいいことにしています。
会社や学校に行くのにあまりひどい咳が出ている場合は
社会的な事情を鑑みて一応控えてもらっています。
まずはスーパーやコンビニに短時間の買い物ぐらいは、
マスクをしていればまず問題にならないかと思っています。
これより後は自己判断でということでしょうか。
一旦収まっていた症状がまた出てきたり、
今までなかった症状が改めて出現すれば、
それは後遺症なのかなと考えられます。
しかし急性期から続いている症状の場合、
どこからが後遺症として扱っていいのか、
正確に判断することはできません。
コロナ感染症を日々診療していると、
なかなかクリアに判断することが
難しいことも多くあります。
発症より10日をこえている場合は、
私はできるだけ早く解除する方向で
診療に当たっています。
吉岡医院 吉岡幹博
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