2021年4月27日
3度目の緊急事態宣言が始まり、
今年もまたSTAY HOMEな
ゴールデンウイークになってしまいました。
まさか昨年4月の緊急事態宣言から1年も経ち、
いまだにこんなに状況が続いていて、
さらに悪化しているなど誰が予想したでしょう。
「夏の東京オリンピック・パラリンピックは、
人類が新型コロナウィルスに打ち勝った証として…」
今となってはいつどこの誰が言っていたのか、
(ほんの3か月前に内閣総理大臣の菅さんが言っていました)
切り札のワクチンさえも全く間に合わず、
何を根拠に言っていたのでしょうか。
イギリス、ブラジル、南アフリカに続き、
最近ではインドと新たな変異株が続々発見され、
コロナの戦いは想像以上に困難です。
皆様もGWはできるだけ外出を控え、
安全にお過ごしくださいませ。
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さて、
医療従事者に対し2月からスタートしたワクチンですが、
ようやく我々診療所にも届くようになりました。
私自身も24日に当院でワクチンを打ちました。
ヨーロッパのどこからかは知りませんが、
ニュースなどで伝えられた数々の承認や手続きを経て、
遥々飛行機で届けれられたたった1本のワクチン。
四角の箱の中央にポツンとおかれたワクチンは、
まるで宝石を眺めているような気分で
とても神々しく輝いていました。
このワクチンは取り扱いが非常に繊細で、
振動や圧力に弱いそうです。
従って希釈や取り出しにとても気を遣います。
まさに箱入り娘といったところです。
ワクチン希釈のための動画も出ています。
https://www.youtube.com/watch?v=FJGFj8bH1h4
これをもとに看護師さんが専用の針で
慎重に6人分とりわけてくれました。
見ているこちらもハラハラします。
実はワクチン接種の現場で一番大変なのは、
ワクチンを打つ医師や看護師ではなく、
このワクチンを人数分に取り分ける作業です。
激しく振ってはいけない、
バイアル内の圧を高めてはいけない、
針穴からワクチンが漏れてはいけないなど、
大変気を遣う作業です。
わずか0.3mlを取り分けるのですから、
なおさら繊細さが求められます。
因みにこのワクチンは筋肉注射です。
私も普段は筋肉注射は行わないので、
やはりYouTubeなどの動画を参考に、
打つ場所や穿刺する角度を勉強しました。
打つのは特に問題ありませんでした。
肩峰から約10㎝末梢の位置で、
三角筋まで垂直に針を刺し注入します。
逆に打たれるときは少し緊張しました。
私はかつてある抗生剤で、
急激にアレルギーを起こしたことがあります。
その時は顔が真っ赤に紅潮し、
体が熱くなり動悸がしたのです。
院内に常備していたアレルギー薬を内服し、
しばらくして収まりました。
もちろんアナフィラキシーまでは
行きませんでしたが、
確かにアレルギーが起こったと思います。
それなので、万が一
アナフィラキシーが起きて迷惑をかけないか、
少し不安に感じていました。
打ってからしばらくは妙な気分でした。
体に感じるあらゆることが、
副反応の前触れのような気がしました。
5分経過、
何も異常ありません。
10分経過、15分経過…、
目安の30分が経過しましたが、
体には異変は起きませんでした。
結局翌日に少し腕が痛くなった程度で、
腕が上がらない、熱が出る、体がだるいなどの
全身的な副反応は起こりませんでした。
そして今日も元気に仕事ができました。
本当にありがたい限りです。
次回はゴールデンウイークを挟んで
3週間後になります。
2回目の方が副反応が強いので、
やはり2回目も緊張するかもしれません。
「案ずるより産むが易し」
2回目の接種もサッと終わらせたいです。
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明後日よりゴールデンウイークが始まります。
今年は医院の設備改修工事があり、
4月29日(木)~5月5日(水)まで休診いたします。
平日の4月30日(金)、5月1日(土)も
お休みいたします。
皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆様
コロナ感染に気を付けながら
素敵なGWをお過ごしください!
吉岡医院 吉岡幹博