京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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ワクチン接種どうなるのでしょうか

2021年1月27日

寒さのピークを一瞬超えたのか、
今週は比較的暖かい日が続きますね。

非常事態宣言の下、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

巣ごもりが長く続いているせいで、
外来に来られる患者様の中にも、
体重が増えて困るという方がおられます。

食事制限だけでは難しいので、
やはり散歩の機会を増やすなど、
できる対策をなさって下さい。

 

 

さて、
いよいよコロナウイルスのワクチン接種が、
始まろうとしています。

2月下旬から医療従事者への接種、
次に高齢者、
その次に高齢者以外で基礎疾患を有するもの、
高齢者施設等の従業員となっています。

本当に2月末から開始できるのか、
甚だ疑問ではありますが、
当院にも接種人数の調査が来ております。

まずは大まかな人数把握のため、
見込みの数を知らせるようにとの通知があり、
締め切りは通知が来た5日後の1月20日と、
とてもあわただしくなっています。

そして現在は、医師、看護師、事務と
それぞれ誰が打つのかの調査があり、
2月5日が締め切りになっています。

当院は基本的には打つ方向で、
ただしアレルギーなどの不安のある方は、
強制はしないで本人の意思を尊重しています。

それにしてもこの短期間のうちに、
どれだけの効果と副反応について、
検討されたのでしょうか。

ヨーロッパ人とアジア人で、
違いがあったりしないのでしょうか。
何となく気持ち悪く打つのをためらいます。

そのうえ、
実際にワクチンを打っても
感染しなくなるわけではありません。

ワクチンの基本的な性能としては、
発症予防(かかっても発熱などの症状が出ない)、
重症化予防(発症しても重症にならない)を想定しており、
感染予防の効果を期待するものではないとのことです。

手引きにも、

「医療従事者は、個人のリスク軽減に加え、
医療体制確保の点から接種が望まれるが、
最終的には個人の判断であり、
業務従事の条件とはならない」

と記載されています。

それなので、
ワクチンの効果については未知数で、
今まで通りの感染対策も必要となります。

当初は誰もが、
ワクチンができればオリンピックができる、
ワクチンは切り札と考えていました。

ところがいざふたを開けてみると、
オリンピックが始まるまでに
接種が完了しない可能性が判明しました。

これが決定的になると、
「ワクチンを前提としなくても、
安全・安心な大会を開催できるよう、
必要な検査、行動管理をはじめとした
総合的な感染症対策について
検討が進められているところ」
と政府は述べています。

意味不明発言です。
切り札のワクチンなしでどうやって?

1年延期された期間に、
何か新たな治療法や効果的な感染対策が
生まれたのでしょうか?

ワクチンがなければ、
状況は1年前と何ら変わりなしと思うのですが。

そうするとオリンピックを開くための、
「総合的な感染対策」っていったい何でしょう。
そんなものがあればオリンピックにかかわらず、
すぐにでも実行していただきたいものです。

絵空事ですね。

この先も当分、
現状の感染対策が必要となるでしょう。

オリンピックに反対しているのではなく、
非現実的な発言を繰り返す政治家に反発しています。
それが特定の利権のためだとしたら、
尚更オリンピックなど中止すべきだと思います。

そしてその利権を医療や介護など
正しく必要なところに分配していただきたいです。

 

吉岡医院  吉岡幹博