京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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緊急事態宣言ですがインパクトは…?

2021年1月17日

お正月も成人式も終わり、
何となく仕事に集中し始めるこの時期に、
2度目の緊急事態宣言が発令されました。

タイミング的には完全に遅いのですが、
いざ発令されると、
昨年春の非常に不安な頃を思い出し、
やはりあまりいい気持ではありませんね。

前回の緊急事態宣言の際は、
国民一人一人の力を合わせ、
全力で鎮めるという緊張感がありました。

今回はどうでしょう。
正直前回ほどの緊張感も覚悟もありませんね。
日常生活はあまり変化が無いように思います。

 

ただコロナの状況は刻一刻と悪化しており、
保健所への連絡や病院への受診の依頼は、
日に日に繋がりにくくなっています。

どこも急増するコロナ感染者の対応で、
不眠不休の対応を迫られていると思います。

病院ではもはやコロナ感染者は特別でなく、
その中でも重症者、超ハイリスク患者のみ
選別をして対応されていると思われます。

保健所はさらに電話がつながりにくく、
またやっとつながった先の担当者の声は、
忙しさで息が切れているように感じます。

その保健所から感染者への連絡も遅れがちで、
患者様からはその間病気をどうしたらいいのか、
家族はどう対応するのかという連絡がきます。

 

国も宣言すればいいというものではないですね。
誰かに言われたので、支持率落ちたので発出した、
というのであれば緊張感も覚悟も生まれません。

国の出す緊急事態宣言など、
もはや名ばかりです。

やはり個々の対応に
尽きるのではないでしょうか。

ただ学校も休校にならず社会は動くのに、
大人や特定の業種だけ自粛しろと言われても、
正直難しいのだと思います。

「1か月先の仮定の話はしません…」

民間企業でトップがこの様な発言をしていたら、
その会社はつぶれる運命だと思います。

この暴言ともいえるリーダーの言うことに、
真剣に耳を傾ける国民はどれだけいるのでしょうか。

多くの方が2月での感染縮小は無理ではないか、
その先のオリンピックなどもっと無理と思っています。
そういう声と現実に真剣に向き合うべきです。

 

さて、
当院も緊急事態宣言を鑑み、
診療をどのように変えるか考えています。

病院へのアクセスが悪くなっている中、
地域のクリニックはその受け皿になる必要が
あるではないかと考えています。

普段は病院にかかられている方が、
予約ができなくなりお薬がなくなり
当院にかかられるケースも出てきています。

また内視鏡などの検査についても、
感染者が増加すると無症状の感染者の方も増えるため、
できれば控える方向で考えなければなりません。

ただ病院も検査を止める、
クリニックも検査を止めるということになると、
検査を受ける場所がなくなります。

当院も検査に関しては毎回緊張感を強いられ、
少しでものどの痛みや咳などの症状がある方には、
緊急性がなければ延期してもらっています。

日々増えていく発熱患者様と本来の業務を
どのように安全に進めていくか、
これからも慎重に対応していきたいと思います。

 

最後に、
よく患者様からこのような質問を受けます。

「熱が出たらどうしたらいいのですか?」

発熱した時は当院をはじめ、
まずはかかりつけ医の医療機関に連絡し
相談なさってください。

PCR検査は当院でも可能ですが、
発熱外来をされていない医療機関は、
他のしかるべき医療機関に紹介してくれます。

そして患者様は、
受診前でも検査結果待ちでも
症状があるうちは外出や出勤は絶対しないで、
必ず自宅待機をされてください。

 

皆様の安心に繋がる医療を提供できるよう、
当院も当院としてできることを行っていきます。

症状があるときには発熱外来のご利用など
皆様のご協力をお願いいたします。

 

吉岡医院  吉岡幹博