京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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今年(2019-2020年)のインフルエンザ予防接種について

2019年10月17日

大型で数十年に一度という台風が
先週末関東を中心に直撃し、
各地に甚大な被害をもたらしました。

 

一夜にして家が流され、
職場や農場など大切な生活の糧を失うことが、
どれだけその方にダメージを与えるのか、
考えても想像できないくらいです。

 

地震、津波、台風と日本は災害が多い国です。

 

今回の台風でも10月6日に突如発生し、
たった1週間のちには70人超の人命を奪い、
広範囲で河川が氾濫し大きな被害を出しました。

 

近年、
このような大きな災害が毎年のように
この国では起こっています。

 

これだけの自然災害を受けながら、
日本という国は精神的にも経済的にも、
よく持ちこたえているなと思います。

 

さらにどこの被災地でも、
被災された人々の困惑はありますが、
地域の秩序は保たれているように見えます。

 

日本人の忍耐力や助け合う精神は、
このような出来事が多い国土ゆえに
形成されているのかもしれませんね。

 

被災された皆様には、
心よりお見舞い申し上げます。

 

また一刻も早い
復旧をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

さて、
今週から始まりました、
インフルエンザ予防接種について、
簡単に情報提供いたします。

 

今年のインフルエンザワクチンも、
昨年と同様4価のワクチンとなっています。
2015年に3価から4価となり、
その後はずっと4価のままです。

 

4価というのは抗原性が異なる
4種類のインフルエンザウイルス株が、
ブレンドされているということです。

 

今年の株は以下のようになっています。

 

A/Brisbane(ブリスベン)/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09
A/Kansas(カンザス)/14/2017(X-327)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

 

昨年シーズンが

 

A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

 

でしたので、
今年はA型の2種類が変更され、
B型は昨年と同様です。

 

株の選定は国立感染症研究所が、
国内および世界各国の流行株の解析成績、
平成 30 年度のヒト血清抗体と流行株との反応性、
ワクチン製造候補株の製造効率などを
総合的に評価して行っているそうです。

 

 

さて、
今年のワクチンの供給量ですが、
見込みでは2951万本で、
昨年の使用量2630万本や過去5年の平均を
上回る予定とのことです。

 

当院にも10月初旬より、
一気に全部ではありませんが、
少しずつ供給されており、
例年に比べて品薄感はありません。

 

思い返せば2年前のシーズンには、
途中から使用する株を変更したため、
ワクチンの供給が間に合わず大混乱しました。

 

昨年は昨年で、
ワクチン製造メーカーが在庫を作らないよう、
製造量を減らしたために不足感が生じ、
一部の医療機関が買い占めたのかと思いますが、
入荷されない状況になり混乱しました。

 

それなので、
結局蓋を開けてみなければ、
十分な供給がされるかわからないのが現状です。

 

厚労省の発表には、
いい加減なデータも多いので、
本当に注意が必要です。

 

毎年インフルエンザワクチンは、
医療機関も患者様も含め、
結構振り回されますね。

 

今年はそのようなことが無いよう、
スムーズな接種を行うように
私たちも努めてまいります。

 

 

接種回数ですが、
大人(13歳以上)は 1回のみ
小児(6か月から13歳未満)は2回となっています。

 

厚労省は、
インフルエンザワクチンの安定供給を推進するため、
13歳以上の方は原則1回注射としていただくこと
と医療機関に要請しています。

 

接種方法や費用についての詳細は、
当院HP新着情報をご覧ください。

 

2019‐2020年 インフルエンザ予防接種のご案内

 

 

 

 

今週の日曜日行われた
ラグビーワルドカップ日本対スコットランド、
多くの方がご覧になったと思います。

 

台風直撃の翌日の開催となり、
スタジアム自体が被災しており、
開催が危ぶまれていましたが、
懸命の努力で開催にこぎつけたそうです。

 

私もご多分に漏れず、
テレビの前で観戦しました。

 

テレビにスタジアムが映った瞬間、
思わず息をのみました。

 

まるでテレビゲームのCGと
錯覚するくらい完璧に整備された
スタジアムが映されていました。

 

 


(DAZN Japan  YouTubeより)

 

 

その日の朝まで開催が危ぶまれ、
周囲の公園は水が入っていたスタジアムです。
そのような痕跡は全くありません。

 

観衆も超満員、
壮観なくらいびっしりです。
こんな美しい光景は中々ないと思います。

 

交通機関が不便な中、
これだけの方がとりやめることなく、
集まったのは本当に驚きました。

 

いかに日本代表への期待が高いか、
みんなの思いが詰まっているようです。

 

 

台風の影響で中止になり、
日本が規定によりベスト8に残る選択肢も
あったはずです。

 

それを皆さんが一丸となり
この試合を作ったのです。
誰も戦わずして勝ち進もうなど、
微塵も思っていなかったと思います。

 

災害にも負けず、対戦相手の挑発にも負けず、
スタジアムを準備した方々、
会場に駆け付けたファンの方、
テレビを通じて応援した方、
全ての方が信じていたのではないでしょうか。

 

日本が勝ってくれるということを…。

 

その全ての日本人の精神とエネルギーが、
この場所に集結したような気がしました。

 

結果論ですが、
この時点ですでに日本は対戦相手に、
勝利していたような気がします。

 

 

もちろんそれだけではなく、
選手の皆さんが日ごろの努力の成果を発揮し、
素晴らしい内容で日本を勝利に導いてくれました。

 

本当にうれしかったですし、
何かと戦う勇気をもらいましたし、
明日からまた頑張ろうと思いましたし、
日本人であることの誇りを感じた瞬間でした。

 

勇気をもって忍耐強く、
追い上げられてもあきらめることなく戦った、
選手の皆さんに感謝したいです。

 

これから未知のゾーンに入りますが、
今後の活躍にも期待しています。

 

 

 

 

昨日より急に気温が下がり、
朝晩は寒いくらいになってきました。
皆様も風邪などをひかれないよう
お気を付けください。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博