2018年11月17日
すっかり冷え込んでまいりました。
今週この秋初めて、
風邪の患者様に混じって、
インフルエンザの患者様がありました。
まだ流行とまでは行きませんが、
ちらほら報告もありますので、
当院でも昨日より発熱者専用診察室を開けました。
発熱のある患者様は受付で教えていただき、
当院奥にあります発熱者専用診察室へ、
ご案内させていただきます。
皆様のご協力をお願いいたします。
●
今回は皆様に
良くないお知らせがあります。
インフルエンザ流行前の、
最もワクチン接種が必要な時期にもかかわらず、
現在医院ではワクチンが不足しております。
今年のインフルエンザワクチンは、
不足しないとの見込みでしたが、
どういうことかワクチンが入ってきません。
製薬卸の担当者に尋ねましたが、
どうして不足しているのかわからないとのこと。
全国的に不足しているかもわからないそうです。
聞く話によると、
昨年はワクチンの生産にトラブルがあり、
10月時点で必要量を供給できない
事態が起こりました。
現場ではワクチンが品薄となり、
各医療機関も対応に追われました。
厚労省も適正な実施を呼びかけていました。
しかしあれだけ品薄だったワクチンも、
シーズンが終わると結局余ったそうです。
そしてメーカーには在庫が残ったそうです。
これは聞いた話なので
真偽は定かではありませんが、
去年のことを踏まえて、
メーカーは在庫を作らないよう、
生産を何割か削減しているのではないか
という話があります。
従って卸さんにもワクチンが入らず、
卸さんは例年の実績で各医療機関に
何とか振り分けているそうです。
これが本当なら、
とても困った問題ですね。
メーカーが生産を控えているのか、
どこかの医療機関が買い占めているのか、
情報がないのでわかりませんが、
誰かがどこかで操作している可能性があります。
ワクチン接種は国の事業として行っていることですし、
万が一メーカーが自分たちの利益を優先し、
生産を抑えているとしたら、
さすがに行政も指導していただかなくては困ります。
現場が一番大変なのです。
当院も連日、
ワクチン問い合わせの電話がひっきりなしに鳴り、
受付はまるでコールセンターのような状況です。
それも在庫の確保が不透明なので、
その場で予約を確定できず、
後日入荷が確定してから
一人一人にかけ直している状況です。
当院のように小規模な事業所には、
これだけでも大変な労力です。
本来の受付業務に支障が出ます。
そして、
一番迷惑を受けておられるのは患者様です。
何故安定した供給ができないのか、
厚労省やメーカーはきちんと説明すべきです。
またこちらでも情報収集し
状況が分かればまたご報告いたします。
もうしばらくお待ちください。
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ついでに
インフルエンザワクチンの話題を
もう一つ。
今年も当院近くの養護施設に、
出張でワクチン接種に行ってきました。
今年で3年目になりますが、
当院の日常業務が年々忙しくなる中、
これだけは頑張って続けています。
といいますのも、
養護施設におられる方々なので様々は事情で、
病院に行って受けることが困難だからです。
今年は3日間に分けて、
合計60名の方に実施しました。
施設の方にも喜んでいただいています。
やはりこの取り組みは、
少しでも地域医療に貢献しているなと
実感しております。
また来年も続けていければいいですね。
できれば来年は
安定したワクチン供給のもとで。
関連ブログ
今年のインフルエンザについて(2018‐2019)
2018.9.17