2017年7月17日
大変蒸し暑い毎日ですが、
皆さんお変わりありませんか?
今日は祇園祭でしたね。
今年は宵々山から鉾の巡行が、
ちょうど3連休と重なりました。
昨晩は宵山に少しばかり出かけましたが、
予想どおり尋常ではない賑わいでした。
特に鉾の周りでは身動きが取れず、
子連れにはやや危険な状況で、
早めに引き上げてきました。
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今回は医師会についてのお話です。
皆さんはい医師会ってご存知ですか?
よく新聞やニュースで耳にされると思います。
開業するとほとんどの医師は、
医師会に入会します。
医師会を通じて様々な情報が入手でき、
また困った時にも相談できるからです。
私の地区には、
西陣医師会という組織があります。
西陣医師会の上の組織は、
京都府医師会があり、
その上に日本医師会があります。
つまり日本医師会は、
各都道府県医師会の集まりであり、
その下には地区医師会と呼ばれる、
最小単位の医師会が存在しています。
西陣医師会の所属はエリアで決まっており、
北は北大路通り、南は丸太町よりやや南、
東は堀川通、西は西大路が目安ですが、
一部はみ出しているエリアもあります。
病院も含めて、
およそ100の医療機関と、
200名の医師が所属しています。
医師会の担っている役割は多岐にわたり、
政策的なものから、地域医療、在宅医療、
保健衛生、検診事業など様々です。
医師会の執行部は2年ごとに入れ替わり、
私はこの6月より理事の1人に加わっております。
今回の私の担当は「庶務」というものです。
西陣医師会の主な役職は、
会長、副会長があり、その下に理事が6名、
監事が2名選出されています。
理事の担当する項目には、
健診、保険、在宅医療、地域医療(北・上京区)
学校保健、感染症、救急、産業医、
学術、生涯教育、広報、福利厚生など、
医療にかかわる広い範囲を受け持っています。
私の担当する庶務の主な仕事は、
月に1回開催される京都府医師会の
庶務担当者連絡会議に出席し報告をうけ、
それを地区医師会に持ち帰ることです。
内容は、政権の打ち出す医療行政的なことから、
健診や病気の流行、防災など多岐にわたります。
西陣医師会では月に1度理事会が開催され、
そこで庶務担当として報告を行います。
最近の話題では医療財政的なことが多いです。
医療費の抑制と規制緩和で、
医療の現場は年々厳しくなっているためです。
政府が打ち出す医療政策の中には、
医療費削減のためにはここまでやるかという、
医療崩壊につながりかねない危険なものもあり、
医師会として強く抗議することもあります。
そのような情報を共有し、
医療者側としてどのように対応するか、
医師会は重要な役割を担っています。
「医師会は圧力団体ではないのか」
と言われることもありますが、
決してそれだけではありません。
医師の立場を主張せざるを得ないこともあり、
時には無理な行政の非現実的な政策と対立し、
ゆがみを直す必要もあるのです。
私も地区医師会という小さな単位ですが、
地域医療や日本全体の医療を、
適正に保つ役割について考えて行きたいと思います。