京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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年末年始は感染症にご注意を

2016年12月27日

あっという間に年の瀬ですね。
年末年始の準備に忙しい今日この頃、
皆様はお変わりありませんか?

少し寒い日もあり、
空気も乾燥していますので、
インフルエンザの患者様も増加中です。

インフルエンザの予防接種はお済ですか?
うってもかかってしまうこともあるのでが、
念のためうっておいてくださいね。

自分のためでもあり、
家族や周りの方のためでもあります。

1月になってからでも、
予防接種は受け付けております。
まだの方はご連絡の上お越しください。

 

今年の冬は、
感染性胃腸炎の患者様が、
例年より多いように思います。

ニュースでもノロウイルスが、
流行していることが連日報道され、
皆様もご存じだと思います。

顔色悪く診察室に入ってこられ、
むかつき、嘔吐、頻回の水様性下痢があれば、
ノロウイルスの可能性ありです。

食べ物には無関係のことが多く、
家族、特に小さなお子様から大人へ、
拡がって行くようです。

このような家族内、あるいは職場内で、
感染していると考えられる患者様は
ウイルス性の胃腸炎として対処します。

診察はお話を聴くだけで終了です。
横になっておなかを触ることも、
聴診器を当てることも省略します。

サボっているのではありません(笑)

診察台や医療機器への汚染を防ぐためです。
もちろん私の衣服や手に付着することも考えられ、
他の患者様に拡がってはいけません。

発症初期の感染力は強く、
多くは吐物の処理などで、
空気中に舞ったウイルスから経口感染します。

またはドアノブなどを汚染し、
そこから手に付着したウイルスが、
口から侵入し感染すると考えられています。

予防するには、
吐物をふき取った際のタオルやぞうきんは、
ビニール袋に入れて処分することです。

あとはしっかり手洗いでしょうか。
なかなか手ごわいのでそのつもりで、
慎重に扱いましょう。

8年前くらいにノロウイルスが大流行した時、
私は病院に勤務しておりましたが、
救急外来に患者さんがあふれました。

その結果、医師、看護師が多数感染し、
出勤停止となる事態になりました。
2次感染、3次感染防ぐためです。

 

最終的にはノロ疑いの患者さんは、
院内に入れず院外で診察を受けていました。
寒空の下大変だったと思います。

ノロウイルス感染と判明しても、
ノロに効く抗ウイルス薬はありませんので、
結局は整腸剤などで様子を見ます。

かかった当初はしんどいのですが、
大抵数日で良くなります。
特別な治療も必要ありません。

ノロウイルスの検査キットはあるのですが、
小児、高齢者を除き、
保険診療で受けることはできないです。

診断がついても、
それに見合う治療がないからです。

しかしながら、
小さいお子さんをお持ちのご家族は、
注意なさってください。

高齢者や小さなお子さんは、
脱水になると抵抗力がなくなり、
重症化する恐れもあります。

早めに病院で見てもらいましょう。

インフルエンザやノロウイルスと、
冬場は特に感染症が流行します。
皆様も手洗いうがいを徹底なさって下さい。

 

クリスマスも終わり、
これが今年の最後のブログになります。
お付き合いいただきありがとうございました。

年末は29日木曜日の午前診で終了し、
年始は1月4日水曜日より、
通常どおり診療いたします。

また来年もよろしくお願いいたします。

それでは皆様、
良いお年をお迎えください!