2016年10月17日
今日はあいにくの曇り空ですが、
ここ数日は秋晴れの清々しいお天気でした。
寒かったり、暑かったり、一の日の中でも
寒暖の差が激しい時期です。
お子様の風邪の患者様、
特にRSウイルス感染症が増加しているようです。
ご家族の方もあわせてお気を付け下さい。
●
さて、
本日よりインフルエンザの予防接種が、
開始となりました。
ワクチンは昨年と同じく、
A型株2種類、B型株2種類の合計4種類、
4価のワクチンとなっております。
B型株は同じですが、A型株のうち1種類は、
昨年の流行の主流となったものに変更され、
ワクチンの中身は少し変わっています。
接種時期ですが、
通常ワクチンの効果が維持できる期間は、
接種後2週間後から約5か月とされています。
例年インフルエンザの流行は、
1月上旬から3月上旬ということですので、
12月中旬までに行うといいと思われます。
ところで皆さんは、
ワクチン接種の意義をご存知でしょうか?
ワクチン接種は、もちろん個人が、
インフルエンザウイルスに感染しないようにする、
個人防御が主な目的ですが、
個人防御の積み重ねで、
みんなで接種することにより、
社会全体での防御につながるとされています。
たとえ一人かかったとしても、
周りの人がきちんとワクチンを接種していれば、
それ以上の拡大、流行を防ぐことができるのです。
ということで、
できる限り予防接種は受けてください。
特に65歳以上の方には公費補助が出ます。
65歳以上の方はインフルエンザにかかると、
肺炎などの合併で重症化することがあります。
場合によっては入院が必要になることがあります。
国が公費で予防接種を行うということは、
高齢者の感染を予防し命を救うことに加え、
最終的には医療費抑制が期待できることにあります。
特にインフルエンザと同じように、
高齢者での接種が公費負担のもと行われている、
肺炎球菌ワクチンではよりはっきりしていて、
入院などの医療費を削減できる経済効果は、
5000億円との試算されているそうです。
欧米では国策として接種を行っているそうです。
もはや、感染症は、
「治す時代」から「予防する時代」に、
シフトしつつあります。
アメリカでは日本と保険制度が異なるので、
保険会社によっては、肺炎球菌ワクチンをうっていない方は、
医療費をカバーしないということもあるそうです。
民間の保険会社がそうするのですから、
それだけワクチンの費用対効果が高いことが、
証明されているということです。
ということですので、
皆さんも自分の体を守るため、
地域全体の流行を防ぐため、
最終的には国家の医療費を抑制するため、
インフルエンザの予防接種は行ってください!
何か洗脳している感じがするかもしれませんが、
そのつもりはありません(笑)
また65歳以上の方は、
インフルエンザのワクチンと並行して、
肺炎球菌ワクチンの接種もご検討ください!