2016年6月17日
6月も中旬というのに、
もう30度を超える日もあり、
これから夏だというのにどうなるのでしょうか?
湿度も高く体調管理も難しい時期です。
皆様も脱水や熱中症などに気をつけて、
無理をしないようにしてください。
さて
当院では禁煙療法を行っております。
禁煙療法とは、
健康保険を使って禁煙をしようという方のために、
国に届出を行って実施している外来のことです。
例えば胃が痛くなったり、
風邪をひいたりして病院を受診するのと違い、
どこの医療機関でも扱っているわけではありません。
当院も4年ぐらい前から、
施設基準をとり禁煙療法を行っています。
禁煙を保険治療で受けられる方は、
いくつかの条件を満たしている必要があります。
(詳しくは禁煙療法の項目をご覧ください)
その中にある「ブリンクマンスコア」、
これは喫煙年数×一日に吸う本数なのですが、
これが200を越えている必要があります。
しかし、吸い始めてからまだ年数の経っていない、
若年の喫煙者では、
このスコアがクリアできないことがありました。
それが今年の4月から、
35歳未満に関しては撤廃され、
年数、本数に関わらず治療できるようになりました。
いままで対象にならなかった方は、
ご検討いただければと思います。
日本人の喫煙率は男性が減少し約30%、
女性はほぼ横ばいで約10%と、
諸外国よりも少し高い状況が続いています。
禁煙療法は保険診療ということで、
税金など公費を使って禁煙をしていただく治療です。
なので成功させなければなりません。
お薬を使って治療しますが、
決して平坦な道のりではありません。
習慣を変えるのは思いのほか難しいです。
誰かにやめてほしいと言われて、
ふらっと来院された方は、
正直失敗することが多いです。
やはり最後は、
「絶対にやめる!」といった、
強い意志が必要なのです。