京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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介護認定審査会

2016年6月7日

蒸し暑い日が続いています。
今年は例年より少し早めに、
梅雨いりしたそうです。

さわやかな5月はあっという間に去り、
これから暑い夏がやってきます。
皆さんも熱中症対策など体調管理に努めてください。


さて今日は、
「介護認定審査会」というものを
ご紹介いたします。

皆さんの中には、
介護保険を利用されている方が、
おられると思います。

ご存知のように65歳以上の方で、
身体面、精神面で日常生活に支障のかる方は、
介護保険を利用することができます。

区役所で介護申請を行うと、
その方の介護度が決まり、
介護保険でサービスが利用できます。

介護度には大きく分けて、
要支援と要介護に分かれます。
要支援とは介護の前段階にある状況です。

要支援は1と2、
要介護は1~5段階に
ランク付けされます。

一番軽い方は要支援1、
寝たきりで生活全てに介助がいる場合は、
一番重い要介護5ということになります。

どのようにして判定するかと言いますと、
あらかじめ調査員が本人のもとに行き、
体の具合など聞き取りも含め調査します。

 

それをもとにコンピュータが介護度を判定します。
また治療を担当している主治医も、
「主治医意見書」という書類を作成します。

これらの資料を持ち寄って、
「介護認定審査会」で協議します。

医師、ケアマネージャー合わせて5人で、
ひとつのグループが構成されています。
合議体と呼ばれています。

そして2週間に1度の割合で集まり、
事前に配布された35人分の調査書をもとに、
35人分を順番に判定していきます。

 

たいていの場合、
コンピューターが出した介護度(1次判定)と、
同じ介護度で承認されます(2次判定)。

しかし時々、前回よりも悪化しているのに、
介護度が軽くなったり、
コンピュータですので間違いも生じます。

そういう時には、
1次判定を覆し、
現状に見合った判定へ変更します。

つまり「介護認定審査会」では、
その方の体調や必要なサービスに合わせ、
介護度を最終決定する作業を行っています。

私も5年前から、
医師会の要請により、
この会議に参加しております。

それぞれの方の介護度の判定などは、
現場を良く知るケアマネージャーの方が知識も多く、
私も常に勉強させていただいている立場です。

会議までの準備も含め、
35人分もの介護度の判定を行うのは、
簡単な作業ではありません。

でも多くの方のケースを学び、
必要な介護サービスを考えるうえで、
日常の診療にとても役立っています。

今後も続けられる限り会議に参加し、
当院通院の患者様に、
適切な情報を提供できるよう頑張りたいと思います。