2016年6月27日
6月も間もなく終わり、
夏がやってきますね。
今年も早くも半分過ぎました。
このところ不安定な空模様で、
この時期はいつもそうなのですが、
胃カメラや大腸カメラの検査に余裕があります。
お腹に症状があり気にある方、
健診でひっかかっていてまだ受診していない方、
今ならお待たせせずに検査できるかもしれません。
電話で日程を確認してもらってもいいですし、
よろしければ一度診察いいらしていただき、
検査の相談をなさってください。
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さて今回はウイルス性肝炎、
特にC型肝炎の治療について、
最近の状況をお伝えします。
C型慢性肝炎の治療は、
これまではインターフェロンという、
注射による治療が主軸でした。
しかしこの治療、
高熱やめまい、血球減少、うつなど、
多彩な副作用があり、
治療を途中で断念する方も、
多くおられました。
また治療効果にも限界がありました。
そうして、2014年秋、
飲み薬のみで治る治療が導入されました。
副作用が少なく、しかも有効性が高いものです。
その後も新薬がぞくぞく出て、
現在は12週間お薬を飲むだけで、
約95%近い方でウイルスが排除できるようになりました。
注射なし、副作用(従来のものはとても辛かった)ほぼなし、
3か月お薬を飲むだけで、
今まで治らなかった方まで高率に治るのです!
夢の様なお話です。
しかしこのお薬、もちろん保険がききますが、
非常に高額でありまして12週間の治療で、
お薬代だけで460万円もするそうです。
ただあまりにも高額ですので、
国や都道府県が自己負担を抑えるための
「医療費助成」を行っています。
それにより、患者さんの自己負担は、
1カ月最大2万円までに、
おさえられるようになっているとのことです。
(これは必ず保健所などでご確認ください)
残念ながら、
当院ではまだこのお薬を使って、
C型肝炎の治療は行っておりません。
治療が高額であることや、
専門的な知識や経験が必要なため、
近隣の病院の肝臓専門医に紹介しています。
またこの数年のうちにも、
いくつか同等の新薬の登場が予定されており、
ますます複雑に専門的になると思われます。
・・・何はともあれ、
C型肝炎はこの数年で、
治療が比較的困難で負担の大きい病気から、
簡単に治ってしまう病気になったのです。
これが医療の進歩というものでしょう。
ウイルス性肝炎治療の新しい時代の到来といえます。
どれだけの方が恩恵を受けるかわかりません。
治療は確かに高額ですが、
肝硬変や肝臓がんになる長期の医療費を考えれば、
決して高くはないのでしょう。
従来の治療で治らなかった方、
あるいは高齢や持病のため治療できなかった方、
今回は治してしまうチャンスです。
また肝機能が良くない方で、
肝炎ウイルスのチェックをされていない方、
案外多いんじゃないでしょうか?
C型肝炎のウイルスチェックなら、
当院でも可能です。
心配な方はご相談ください。
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話しは突然変わるのですが、
今回のブログで、
ちょうど200回となりました!
このホームページを開始して5年半、
月に3回のペースで、
更新することを続けてきました。
何でも続ければいいというものではありませんが、
ただ続けるのも大切だと思い、
普段考えていることを綴ってきました。
そういえば・・・、
前回100回記念の時、
「ブログ読んでます」と窓口で言ってもらえば、
クオカードプレゼントしますと、
調子に乗ってお伝えしたのですが、
結果的に誰も名乗られないという、
悲しい出来事がありました(涙)
・・・ということで、
今回はひっそりとお祝いです(笑)
それでも、
読んで下さっていること知らず、
更新していないと、「最近更新されてないで!」と、
外来中に突然つっこむ患者さんをはじめ、
「マラソン頑張って」と言ってくれた患者さん、
「ブログをきちんと更新してる先生は信頼できる」と、
遠くから検査を受けに来てくれた患者さんもおられました。
また中には、他府県の方で、
見ていただいてる方もおられるかもしれません。
本当にありがとうございます。
面白い内容を期待されていないことを期待しつつ、
今後もわずかな情報提供と、
医院のご案内ができればいいかと考えております。
近々新しいホームページなっても、
ブログは継続する予定ですので、
またお暇な時にでも見にいらしてください。