2016年3月17日
桜の開花予想が発表されましたね。
これから一気に春に向かってゆくのでしょうか?
今年は暖冬で開花が少し早いそうです。
インフルエンザも減りそうで減らず、
まだまだ寒い日も多いですが、
皆様お変わりありませんでしょうか?
●
さて、
今日は大腸カメラについて、
少しお話をいたします。
『当院は苦痛の少ない検査を行っております―』
よく目にするフレーズですね。
でもこれって、
よく考えてみれば当たり前のことを、
言っているだけと思いませんか?
どの医療機関でも、
検査の苦痛が多くても平気なんて、
考えている医師はいませんからね。
でも一般の方には、どう苦痛が少ないのか、
特に過去に受けたことない方にとっては、
わかりずらいのではないかと思います。
そこで今回は、苦痛の軽減も含め、
当院で大腸カメラを安心して受けていただく、
取り組みについてご説明しようと思います。
当院でももちろん、
『苦痛の少ない検査』を心がけています。
・・・やはり言ってしまいました(笑)
それでは患者さんの立場になって、
考えてみることにします。
大腸カメラを受けるときに、
気になると思われることを挙げてみました。
それに対しQ&Aでお答えします。
①仕事が忙しく行ける日が少ない。
②検査を受けるのが恥ずかしくて抵抗がある。
③他の患者さんと一緒に準備をするのは気が引ける。
④下剤は味が苦手で飲めたものではない。
⑤長時間待つのは嫌、さっさと受けて早く帰りたい。
⑥検査中・検査後の痛みが心配。
⑦ポリープがあれば治療を同時に行いたい。
⑧検査の結果はその日に知りたい。
⑨怖い病気が見つかってもちゃんと対処しできるのか。
⑩検査の上手な医者にかかりたい。
⑪看護師さんやスタッフが優しいと嬉しい。
こんな感じでしょうか?
では当院での対策を簡単にご説明します。
(対策になっていないものもありますが・・・)
①仕事が忙しい。
当院は月曜日から土曜日まで毎日行っております。
平日忙しい方は土曜日にお受けください。
(日曜日や夕方は行っておりません)
②検査が恥ずかしい。
確かにおしりから内視鏡を入れますので、
特に女性の方は抵抗があるかもしれません。
でも検査中はあまり気にならないと思います。
検査の前には検査着に着替え、
おしりにスリットの入った、
ひざ丈の紙の半ズボンを履きます。
検査の時は、
検査台に左向きの横向きから始まり、
その後仰向けで膝を軽くたてて行います。
この辺はどこの施設でも、
あまり変わりないところだと思います。
当院は検査中は医師と看護師の2名のみで、
患者様の腰はタオルケットなどで覆いますので、
安心してお受けいただけると思います。
③他の患者様と一緒は嫌。
トイレ付の個室を用意しております。
個室にはテレビやネットの環境もあり、
準備時間にご利用いただけます。
④下剤の味が苦手。
以前液体の下剤で気分が悪くなった方には、
好きなお茶や水で飲める錠剤の下剤があり、
選んでいただけます。
⑤検査の時間待ちが長いのは嫌。
大きな病院などでは順番待ちで、
検査の開始が夕方になることもあるそうです。
当院では13時に開始し14時頃にお帰りになれます。
⑥検査の苦痛が心配。
検査中は希望により、
軽い麻酔や痛みどめを使うことができます。
また検査中の送気は一般的な空気ではなく、
腸に長時間残らない『炭酸ガス』を使用しています。
検査中、検査後のお腹の張りをおさえます。
⑦検査とポリープ治療を同時にしたい。
当院ではポリープの切除を、
大きいものや、がんが疑われるものを除き、
検査当日にその場で行っております。
ただ、ポリープを切除した方は、
出血や穿孔、腹痛などの合併症がないか、
翌日受診していただきます。
また、治療後1週間は、
腹圧のかかる仕事や激しい運動、
アルコール摂取などの制限があります。
⑧検査結果はすぐに知りたい。
当院では検査後帰宅する前に、
検査結果の説明を行っております。
後日結果だけ聞きに来てもらうことはありません。
ポリープなどの組織検査(病理検査)は、
結果が出るのに10日ほどかかりますので、
約2週間後にもう一度来院していただいております。
⑨がんなど怖い病気が見つかったらどうなる?
当院では病気重さや治療の内容などを考慮し、
第二日赤病院等の地域基幹病院や大学病院などに紹介し、
適切で最善の治療をしていただいております。
⑩検査の上手な医者にかかりたい。
はい、ごもっともです。
ここが一番重要かもしれません。
当院では私だけが担当いたします。
苦痛の少ない検査を第一に心がけていますが、
患者様によっては過去の手術の影響や、
腸が敏感で体質的に苦痛が出る方もおられます。
その様な方には、
麻酔や痛みどめを使いながら、
症状緩和に努めております。
⑪看護師さんをはじめスタッフが優しい?
はい、間違いなく、優しいと思います(笑)
患者様には1名ないし処置の際は2名看護師が付き、
患者様の状態をよく観察し、時には励ましながら(笑)
検査・治療のサポートを行います。
受付のスタッフも、
常に患者様目線で対応しておりますので、
お困りの際は何なりとご相談ください。
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以上、大変手前味噌ではあり恐縮ですが、
当院での大腸カメラの取り組みについて、
ご説明いたしました。
皆様が検査をお受けになる際の、
一助になればと思います。