2016年1月7日
皆様新年あけましておめでとうございます!
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
新年が明けて早くも1週間です。
お正月休みも終わり、
皆様もお仕事や学校に戻られたことと存じます。
今年も皆様のご多幸とご健康をお祈りしております。
受験生の方はこれからが正念場、
風邪などひかないように頑張ってください!
インフルエンザがぼちぼち広まって来たようです。
当院でも年明けに2人目の患者さまがでました。
マスクや手洗いで予防の方もお願いいたします。
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今回は在宅医療のお話を少しだけ。
年明けに近くの病院から連絡がありました。
現在入院中の患者さんで、
退院後の訪問診療のご依頼でした。
病名ははっきり申し上げられませんが、
いわゆる『がんの末期』の患者様です。
ご高齢のため積極的な治療はされなかったそうです。
他の多くの患者様がそうであるように、
この方もずっと入院を続けるよりは、
最後は自宅で過ごしたいと在宅医療を希望されました。
がんの末期の患者様はだんだんと体力が衰え、
徐々に自分の身の回りのことができなくなります。
また最終的にがんの進行により、
食欲不振、癌性疼痛(痛み)、倦怠感などが、
少しずつ出現します。
末期になると容体は常に不安定となり、
在宅での生活は容易ではありません。
またご家族の負担も多くなります。
そこでこのような患者様には、
ケアマネージャーが中心となり、
多くの職種が集まりチームを組みます。
例えば、
訪問診療をする医師(私)
訪問看護ステーションの看護師さんをはじめ、
ホームヘルパー(介護職)さん、
そしてベッドのレンタル、住宅改修など、
福祉用具の業者も入ってきます。
退院前の担当者会議となると、
テーブルをぐるっと囲むほど人が集まり、
患者さんも家族もびっくりされます。
私は週1回程度で診療いたしますが、
日々の生活を支えるのは、
看護師さんやヘルパーさんとなります。
正直なところ医療よりも日々の生活が、
スムーズに在宅が継続できるかのカギとなります。
負担の多いご家族への配慮も重要です。
訪問看護や介護は楽な仕事ではありませんが、
どの職種も患者様が少しでも楽に過ごせるように、
専門職として一生懸命サポートされます。
看護師さんの頑張りは特にすごいものがあり、
私もいつも頭が下がる思いです。
ノウハウも多く私も大変勉強になります。
最後の最後で入院される方もおられますし、
最後まで自宅で過ごされる方もおられます。
その辺はご本人ご家族のご意向によります。
国の政策は別として、
やはり最後を自宅で過ごしたいという方は、
多いのではないでしょうか?
当院のお近くの方で、
お困りの方がおられましたら、
一度ご相談ください。
お力になれるかもしれません。