2015年2月18日
2月15日(日)、
第4回京都マラソンが開催され、
私も参加してまいりました。
天気予報では、曇りのち晴れ、
気温も10度を超え暖かくなるとのことでしたが、
例年通りどんよりした天気となりました。
今年で3年連続の参加となりますが、
京都マラソンはいつも寒くて、
天気には恵まれないですね。
1万6千人が走ったそうです。
スタートでは一斉に走ると大混雑しますので、
持ちタイム順にA~Kのブロックに分けられます。
Aから順番にタイムが早いグループとなります。
昨年はGブロックからスタートでしたが、
今年はなぜかDブロックの、
私にとっては早いグループに入りました。
コースは例年と少し変更がありましたがほぼ同じ、
西京極から平安神宮までの42.195㎞です。
https://www.kyoto-marathon.com/
朝8時半から30分近く整列させれ、
寒さでプルプル震える中、
「パン!」と乾いた号砲が鳴りました。
桂川沿いからきぬかけの道に入り、
このころはまだ疲労もなく、
10km地点は気持ちよくすぎました。
千本北大路に差し掛かるころには、
早くも足が重たくなりました。
また小雨もぱらつきはじめました。
鴨川から北山通りに入ると、
ちょうど中間点です。
このあたりからペースが少しずつ落ち始めます。
私は京都マラソンでの北山通りを
「魔の北山通り」と勝手に呼んでいます。
昨年までは国際会館まで、
狐坂を上り下りするコースでした。
これが非常につらいんです。
今年はそれがなくなったのですが、
20km 過ぎからいろいろ迂回しながら、
だらだら8㎞もの距離を北山通りで稼ぐのです。
このあたりで毎年最初の疲労がやってきて、
ペースダウンします。
気持ち的にもまだ半分残っていてきつくなります。
何とか我慢して魔の北山通りを過ぎ、
鴨川を下り、
丸太町に到着します。
ここで残り約10km、
ここからまた御所の南や、
市役所周辺をうろうろします。
景色も距離感も変わらず、
同じところをぐるぐる距離稼ぎされるのは、
ランナーにとっては楽しくありません。
体はさほどしんどくないのですが、
足の痛みが強くなってきます。
少し気を許せば歩いてしまいそうです。
「これがフルマラソンなんだ」と思います。
簡単にはいかないのです。
私みたいに素人には、
必ず途中で自分の限界と向き合わなくてはなりません。
1年間ハーフマラソンにすらに出なかった足は、
おそらく30㎞を走るぐらいがやっとなのです。
最後の10kmは気持ちで走るしかありません。
ところで私は、
今回でフルマラソンを最後にしようと思っています。
もともと学生の時バスケットで膝を痛め、
左ひざ靭帯の手術があるのですが、
昨年初めて膝に水が溜り歩けなくなったからです。
MRIをみて友人の整形外科医は、
「これでよく走れるもんやな」といいました。
確かに、関節には骨棘という変化が見られ、
高齢者でよく見る変形性関節症を起こしています。
「もう走らない方がいいぞ」といっていると私は解釈しました。
レース終盤、
幸い膝関節の痛みは感じませんでしたが、
両足の筋肉痛はだんだんひどくなりました。
こんな体に悪いことどうしてやっているんだろうと、
こころの中で愚痴をいいながら、
それでも少しずつ前進します。
丸太町の橋で妻と子供と母が、
寒い中応援してくれていました。
通り過ぎて軽く声をかけただけですが、
この一番苦しい時に、
何となく背中をポンと押してもらった気がします。
勇気を出して、
百万遍から白川通りまでの緩やかな坂を
歩きそうになりながらも走り続けます。
ここが最後にして最大の難所です。
平地で歩いている人よりも遅いスピードでも、
絶対に歩かないと決めたのです。
そしてついに白川通りで折り返した時、
初めて完走できるかもしれないと思いました。
もうすぐ40㎞、あと2㎞です。
早くゴールして楽になりたい、
焦る気持ちを抑えつつ、
鉛のように重くなった足を前へ前へ進めます。
「一歩ずつ前へ・・・」
僕のゼッケンにも
そのようなメッセージが書いてあります。
できることはそれしかありません。
冷泉通りを左折し疎水沿いを走ると、
ゴールの平安神宮が見えてきます。
平安神宮の鳥居で右折すると、
いよいよFINISHと書かれたゲートが見えてきます。
次々とゴールしていくランナーに続いて、
私もフィニッシュラインをまたぎました。
今回もきついレースでした。
過去3回で一番きつかったかもしれません。
タイムは4時間40分ほど?
過去6回のフルマラソンの中では、
2番目に遅い記録に終わりました。
歩かずに完走する、その目標は達しました。
それなりの満足感と安堵感があり、
やはり走って良かったなと思いました。
寒い中応援してくれた家族と、
沿道で声援を送ってくれた人々と、
何よりも献身的にサポートして下さった
1万5千人をこえるボランティアの皆様に、
お礼を申し上げたいと思います。
最後まで気持ちよく走らせていただき、
本当にありがとうございました。
これでひとまず私のマラソン挑戦は終わりですが、
京都マラソンがますます素晴らしい大会として認知され、
盛り上がっていくことを期待しております。