京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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食道がんのリスクファクター

2015年1月27日

まだまだ寒い日が続きますが、
皆様お変わりありませんか?

インフルエンザはまだ流行していますが、
一時期のピークは越えたようです。
引き続き予防を行ってください。


1月25日日曜日、名古屋で行われた、
消化器内視鏡学会のセミナーに
参加してきました。

朝の9時から夕方5時まで、
ランチョンセミナーもあって
一日中講義を聴きました。

開業医にとって、
各方面のトップランナーから質の高い講義を聴くのは、
極めて貴重な時間です。

途中若干?疲れは出ましたが、
終始興味深い内容ばかりで、
楽しんで参りました。

食道がんのセッションでは、
早期の食道がんをいかに拾い上げるか、
という内容でした。

まず食道がんは、
胃がんなどに比べると数が少ないので、
早期のものはなかなか発見できません。

そこで検査前の問診で、
特に食道がんになりやすい方を選別し、
その方には特に食道をよく見るようにする、
との内容でした。

では食道がんになりやすい方は、
どのような方を言うのでしょう?

以下に挙げる方が、
食道がんのリスクが高い方です。

① 55歳以上の男性
② 飲酒・喫煙量が多い方
③ 現在、または過去、酒を飲み始めたころ、
コップ1杯程度の量で顔がすぐ赤くなる体質の方
④ 食道がんや頭頸部がんの既往のある方
⑤ 野菜・果物が不足している方

どうですか。
当てはまる方は要注意です。

食道がんんは中高年の男性に多いので、
逆に20代の女性に検査するときは、
あまり食道に時間をかけるべきではありません。

それと、やはり、
飲酒・喫煙は大きなリスクファクターです。

お酒を飲んで顔が赤くなる方は、
アルコールを分解する酵素が少ない方です。
その場合そうでない人の何倍にもリスクが増えます。

私はアルコールで、
すぐに顔が赤くなるタイプですので、
食道がんに気をつけなければなりません。

皆さんも当てはまるという方は、
内視鏡検査の際、医師にお伝えするとよいでしょう。
食道をじっくり観察されると思います。