2014年11月18日
インフルエンザの予防接種で、
夕方の外来がやや混雑してきました。
医師会の報告では京都市でもちらほら、
インフルエンザの患者さんが出てきているようです。
ちなみに当院ではまだ1人も出ておりません。
予防接種がまだの方は、
12月上旬までを目標に打っておいてください。
当院でご希望の方は、あらかじめ電話でご予約下さい。
(大変混雑することがあり、ご協力お願いいたします。)
さてインフルエンザもそうですが、
今年はウイルス感染症が話題になった年でもあります。
夏にはデング熱、そして現在も続くエボラ出血熱です。
平成26年3月以降、
西アフリカで感染が始まったエボラ出血熱は、
現在約1万5000人が感染し、
5000人以上の死者が出てるそうです。
欧米では医療従事者の2次感染、3次感染まで拡大し、
今朝のニュースでは米国で治療中の男性医師が亡くなり、
米国では10人の感染者のうち2人が亡くなったとのことです。
わが国ではまだ感染者の報告はありませんが、
先日は東京で流行国からの渡航者が、
発熱で町医者を受診したとの報告がありました。
また西アフリカのギニア国籍の女性が7日、
入国した大阪府の 関西国際空港で、
発熱しているのが確認され検査が行われました。
いずれもエボラウイルス感染は陰性で、
関空の患者はマラリアであったとのことでしたが、
もはや他人事ではなくなってまいりました。
ではエボラ出血熱の場合、
日本国内で感染が疑われる方は、
どうすればよいのでしょうか?
厚労省や京都府医師会からの通達では、
感染の疑いのある方は、
地域の開業医や病院に行くのではなく、
最寄りの保健所に連絡するようにとなっております。
万が一医療機関を受診した場合も同様です。
保健所に連絡し、検体の採取などは行いません。
(もちろんですね)
対象となる患者さんは具体的に言いますと、
ギニア、リベリア、シエラレオネなどの流行地に渡航歴があり、
約1カ月以内の発熱を呈する方となります。
連絡を受けた保健所は、
都道府県を通じ厚労省へ報告します。
そして第1種感染指定医療機関に移送されます。
京都では府立医大病院がそれにあたっております。
観光都市京都のことですから、
旅行中にちょっと風邪を引いたと言って、
ひょこっと感染者が来てもおかしくないですね。
当院でも入り口に張り紙をしました。
中々の物々しさです!
外国からの旅行者もわかるように、
英語の文章を考えて作りました。
やりすぎでしょうか?
これからインフルエンザが流行する季節が始まります。
その中にひょっとするとエボラの患者さんが・・・、
そんなわけないですよね。
でも全ての方に渡航歴をきくのは大変ですね。
当院では遭遇しないことを祈っております。