2014年7月17日
祇園祭真っ只中、
今週は今までになく暑い日が続いていますね。
皆様熱中症にはご用心ください。
さて今日は、
痔に関するお話を少しさせていただきます。
痔でよくみられる症状は、
排便時の痛み、出血です。
また内痔核が高度になると、
脱出という症状も見られます。
問題は出血です。
排便するたびに鮮血が出る状態は、
ほとんどが痔でよいと思われます。
出血を来す肛門の病気は、
主に内痔核と裂肛です。
内痔核は直腸側にできるため、
通常強い痛みは伴いません。
脱出する場合は痛むこともあります。
裂肛は肛門の神経があるところが裂けるので、
出血とともに痛みがあります。
このような内痔核や裂肛は、
肛門鏡という筒型の機械を、
肛門から入れて診断できます。
しかし肛門鏡は、
肛門から数センチ内側までしか見えません。
直腸のほとんどは診断できません。
怖いのは、
直腸にがんやポリープができていて、
そこから出血している場合です。
排便時の出血は、
痔でもポリープでもがんでも見られるため、
区別することは困難です。
そこで私は、
特に40歳を超える患者様には、
手術前に大腸カメラを受けていただいています。
数は少ないですが、
ポリープやがんが見つかることがあります。
時には虚血性腸炎という、
出血を伴う腸の炎症が見つかることがあります。
本人は痔からの出血と思い込んでいるのです。
痔は苦痛ですが、
命にかかわることが少ない病気です。
直腸に命に係わる病気があったとして、
そちらの治療が放置されたり後回しになることは、
できる限り避けなければなりません。
また普段検査を受けない方に、
検査をお受けいただくきっかけになることも大切です。
出血とは無関係の小さなポリープが見つかることもあり、
ポリープはポリープできっちり治療して、
その後に痔もちゃんと処置して、
両方すっきりして喜ばれることもあります。
・・・ということで、
痔の出血と思われるときでも、
できる限り事前に、
大腸カメラなどの検査も行うといいでしょう。
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話はかわりますが、
第4回大阪マラソン(今年10月26日開催予定)、
エントリーしていたのですが、
・・・当選しました。
それがどうしたと言われそうですが、
実は少し前に同大会の抽選結果の発表があり、
落選の通知が来ていたのです。
それが「追加抽選」なるものがあったそうで、
(辞退者が多かったのでしょうか?)
2日前に何の前触れもなく、
メールで通知されていました。
しかも、
「迷惑メール」に分類されていたので、
すっかり見落とすところでした。
私事ですが、
今年5月に膝と背中を痛め、
レントゲンやMRIで少しながら異常を指摘され、
フルマラソンやめようかと思っていたところです。
これからは体のことを考えて、
10kmやハーフマラソンぐらいで、
適当に楽しもうと思っていました。
さらに情けないことですが、
疲れた、暑いなどを理由に、
走らなくなってから2か月がたちました。
そんな中の当選の通知でした。
一度は無くなった話なので微妙な気分でした。
今から3か月しかないとなると、
ちょっと間に合わないかもしれません。
しかし・・・、
東京、大阪マラソンなどの大規模な大会に、
一度でいいから参加したいとの思いもあり、
結局あまり迷わず参加料金を振り込みました。
ここで打ち明けたからには、
完走できるように(タイムは度外視)、
頑張るしかないですね(>_<)
またご報告します。