2014年4月27日
天気のいい休日の早朝は鴨川を走ります。
朝起きてから7時ころよたよたと出かけます。
これまでは寒かったので出るのが億劫でしたが、
最近はようやく暖かくなってきました。
今年は桜の時期が比較的長かったような気がします。
大雨が少なかったからでしょうか?
その季節も終わり、同じ4月といっても、
鴨川はまた違った表情を見せてくれています。
新緑が濃くなってきました。
澄んだ青空の下であちこちに咲く菜の花が、
軽やかに風になびきます。
ランニングにはいい季節です。
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さて今年の4月は、
診療報酬改定が行われた月でした。
医療費を適正価格に調整するために、
国が2年に1度3月に改定を行います。
今年は消費税upもありました。
そのためか初診料、再診料は微妙に上がりました。
1割負担、3割負担となると、数円のレベルです。
在宅医療の点数はいろいろと見直され、
在宅を推進する国の方針から、
基本的には在宅関係の点数は上がっているようです。
逆に高齢者住宅など、
1か所に複数の患者様がおられる場合は、
訪問診療に関する点数は大幅に引き下げられました。
一件一件訪ねる場合に比べ、
移動時間や労力が省略できるためです。
このように国は医療情勢を見ながら、
限られた財源の分配を有効に行います。
そして今回の改定の一つで、
「地域包括医療加算」というものが、
新たに設けられました。
これは診療所において、
「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」「認知症」
の4つの病気のうち、2つ以上を有する方に、
毎回の診察で20点(1割負担で20円、3割で60円)、
診察代に上乗せされるというものです。
そしてその加算を請求する診療所は、
対象となる患者様の問い合わせに24時間対応をし、
時間外の薬局を紹介しなければならないという規則です。
上記の4病変を複数有する方は、
夜間などに急変するリスクが高ので、
まずはできる限りクリニックで対応しなさい、
という国の方針だと思います。
当院もこの加算を申請し受理されましたので、
対象となるの患者様には、
文書で説明し連絡先をお渡しております。
私は今まで患者様の時間外の連絡には、
個人のスマートホンで対応しておりましたが、
4月からは仕事用の携帯電話を1台用意し、
24時間の電話での対応を始めました。
やはり携帯電話はスマートホンよりも小型で、
常にポケットに入れておけるので、
以前のような電話をとりそびれることは無くなりました。
急変しているのときに電話がつながらなかったら、
患者様に多大なご迷惑をおかけしますので、
感度を高める工夫をしてゆきたいと思っています。
ただ、車や電車などの移動時や、
診療中、学会参加中などはすぐにとれないこともあります。
その際は留守番電話にメッセージを残してください。
状況が整い次第折り返しご連絡いたします。
もし電話に出た声が息切れしていたら、
それは鴨川を走っている最中かもしれません。
御聞き苦しいかもしれませんがご容赦ください(笑)
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当院は今後、介護・在宅医療にも注力してまいります。
もし通院が困難な患者様がおられましたら、
ご相談頂けましたら幸いです。