京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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佳いお年をお迎えください

2013年12月27日

クリスマスもすぎ、今年もあとわずかとなりました。
1年あっという間ですね!
寒い日が続きますが、
皆さんお元気で過ごされていますか?

私は残念ながら風邪をひいてしまいました。
大したことないのですが咳がこんこん出ます。
やはり空気が乾燥しているためでしょう。
お休みの間に治したいと思います。

ところで、
毎月やってくる内視鏡の学会誌の今月号に、
面白い論文が載っていましたのでご紹介します。

胃カメラを受ける時、
喉の麻酔(咽頭麻酔)をするのですが、
通常はリドカインビスカスというどろっとした液体を、
数分間喉に含み行います。

これが結構苦くて、刺激が強く、
喉が敏感な方にはかなり気分不快があります。
高齢者では喉にためるのも難しいことがあります。

 

また十分な時間喉にためておくことができず、
結果的に麻酔が不十分となり、
胃カメラの時に苦痛が生じることも稀ではありません。

そこでその麻酔の苦痛を減らすために、
リドカインの麻酔液に砂糖と生食水を加え、
リドカイン飴(あめ)を作って麻酔しようというのです。

実際そのリドカイン飴は過去に考案されたものです。
今回の研究では、
本当に苦痛を減らすかという実験をしています。

 

結論を申しますと、
咽頭麻酔中、咽頭麻酔後、胃カメラ中、胃カメラ後、
全ての段階でリドカイン飴を使った方が、
苦痛が少ないことが証明されたというものです。

麻酔するときは、飴を使った方が味がよく、
さらに口の中に長く保持することができるので、
検査の時にもしっかり麻酔が効いているらしです。

胃カメラのような苦痛を伴う検査の準備が、
少しでも楽になることは、
検査する側もされる側も大切なことですね。

 

こういう些細な研究でも、
ちょっとした気遣いで検査の苦痛が軽減すれば、
多くの方への福音となることでしょう。

ではもっと美味しいものを作ればと思いがちですが、
逆に添加物が多くなれば本来の薬の効果や、
アレルギーの問題が出てくると思われます。

砂糖を食塩水を加えるだけのシンプルな調理なら、
そのような問題もあまり多くないと思われました。

ちなみに当院の咽頭麻酔は、
リドカインビスカスを氷結したものを
口に含んで溶かしながら喉に流し込んでいます。

これでも液体を口に含むよりは楽なのですが、
やはり味はよくなっていません。
また検査直前に行うリドカインのスプレーも、
苦痛がないとは言えません。

当院でも機会があれば一度試してみたですね。
お菓子作りが好きなスタッフがいれば、
是非トライしてほしいと思います。

 


何末年始は何かと行事も多く、
食事の量、アルコールの量が多くなる時期です。
運動不足の方は体重の増加にご注意ください。

今年も1年間ありがとうございました。
皆さまのおかげをもちまして、
1年間大きな事故もなく診療することができました。

来年も引き続きよろしくおねがい申しあげます。
寒さ厳しい折ご自愛いただきますとともに、
佳いお年をお迎えください。