京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
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冬は高血圧にご注意ください

2013年12月17日

今年も早いもので残り2週間となりました。
何かと気忙しい時期ですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

この数日は本当に寒い毎日が続いています。
小児科は風邪の子供たちが増えてきました。
乾燥のためか、咳の患者さんも多いです。

インフルエンザはまだ出ていませんが、
こうも寒いといつ流行してもおかしくないと思います。
予防接種まだの方は早く済ませてくださいね。

今のところ当院では予防接種がまだあります。
在庫が不足することもありますので、
一応お電話で確認し予約なさってください。


さて、今日は血圧の話です。

血圧の高い患者さんにとって、
寒い冬は少し注意の必要な季節です。
普段より血圧が上昇傾向になるからです。

夏には安定していた血圧が、
秋から冬にかけて徐々に高くなります。
そのため心筋梗塞や心不全などの心臓病も
冬に多く起こることが知られています。

 

厚生労働省の統計によると、
心筋梗塞などの心臓病による死亡数は1月が最も多く、
次いで2月、12月、3月と冬季に集中しています。

ではどのような理由で、
冬は血圧が上がるのでしょうか?
よく言われているのは以下の3点です。

①寒さを感じると体温の発散を防ぐために、
血管は収縮し血圧が上昇する。

②冬は運動不足になりがちで、
肥満になることで血圧が上昇する。

③忘年会や新年会など飲酒機会が増え、
塩分摂取も多くなりがちとなり血圧が上昇する。

問題は血圧が多少高くなっていても、
自覚症状はあまりないということです。
そのため重大な病気が起こり始めて気づくのです。

高血圧といわれたことのある方や、
血圧のお薬を飲まれている方は、
今一度血圧が変わりないか確認して下さい。

 

場合によっては薬の量を増やしたり、
種類を変えたりする必要があります。
担当の医師と相談なさってください。

急激な温度の変化は、
高血圧や心臓病におおきな影響を与えます。
普段の生活でも以下の対策をなさってください。

① 外出時の対策
マフラーや手袋、防寒具を着用し、
急に冷えないように注意しましょう。

② 室内での対策
トイレや脱衣所などは、
あらかじめ暖めるなどの工夫をしましょう。
夜間のトイレには1枚羽織るものを準備しましょう。

③ 食生活の対策
アルコールは適量で控えましょう。
食べすぎによる肥満を避け、腹8分目にしましょう。
塩分摂取を控えましょう。

 

④ 生活習慣の対策
ウォーキングなど、適度な運動を心がけましょう。
タバコは血管を収縮されるため血圧を上げます。
吸いすぎには注意してください。


高血圧の治療の目的は、
血圧を下げることそのものでなく、
その先にある脳卒中や心疾患を防ぐことにあります。

日常生活の改善を心がけ、
高血圧の予防につとめながら、
寒い冬を乗り切りましょう。

吉岡医院  吉岡幹博