京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院 京都市上京区
診療時間 午前9時~/夜診17時~
婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
  • お問い合わせ

    075-451-0164

神戸マラソン2013

2013年11月27日

紅葉が美しい季節となりました。
風邪の患者様が多くなってきました。
私もようやくインフルエンザの予防接種を打ちました。

皆さんはもう注射しましたか?
まだの方は流行が始まる前に、
できれば12月上旬に打ってくださいね。


さて、去る11月17日日曜日、
第3回神戸マラソンが開催され、
約2万人のランナーが秋の神戸を走りました。

私も4倍といわれている抽選に当たり、
自身3回目のフルマラソンに挑戦してきました。
当日神戸は秋晴れでいいコンディションでした。

コースは三宮をスタートしひたすら西へ、
長田、須磨、垂水をこえ明石海峡大橋手前を折り返し、
ポートアイランドでゴールとなる42.195kmです。

3回目のフルマラソンとはいえ、
レース前はかなり緊張します。

学生の頃の定期テストで、
勉強をほとんどしないままテストの日を迎える、
そんな夢を前日の晩に見ました。

まさにそんな気持ちです。

フルマラソンの自己記録は4時間33分、
これはマラソン完走者の平均タイムとほぼ同じです。
これよりは少しでも早くゴールしたいと思いながら、
実は完走できるかすら不安です。

スタートしてから大体10kmは快調です。
いつもそうです。
今日はどれだけでも走れると勘違いします。

元阪神の濱中おさむ選手が走っていました。
ABCの番組の企画で参加しているようです。
沿道には矢野選手の姿もありました。

やがて明石海峡大橋が見えてきました。
折り返しです。
中間点かなと思いきや、
残念なことにそこはまだ17km付近でした。

 

折り返しなのに中間地点までまだ4km・・・。
このちょっとした心の動揺が、
その後の走りに影響を与えました。

ようやく中間地点を過ぎた時には、
すでにペースが落ち始めていました。
事前の走り込みが不十分で早くも疲れが出始めたのです。

今まで軽快に地面を蹴っていた足は徐々に重くなり、
後から来たランナーに次々と抜かれ始めます。
明らかにペースが落ちていることを実感します。

今日はもう無理かな。
歩いてしまいそうだな。
こんなところで歩いたら、棄権してしまいそうだな。

そんなことを考えながら25km付近を走っていました。
あと17kmもあります。

ありがたいことに沿道には途切れることなく応援があり、
苦しくても頑張ろうと思います。

そういえば今日はわが子の保育園のバザーです。
妻は模擬店で調理役が当たっているため、
うちの子はさびしい思いをしているかもしれません。

偶然当選したとはいえ、
本当は父親として、
子供の行事に参加すべきだったのだろうか・・・。

ふとそんなことを考えていました。

また、椎間板ヘルニアを発症し、
歩くのもままならない痛みに苦しんでいる、
私の知り合いの行政書士さんのことや、

つい最近、
当院の大腸検査で、
若くして進行がんが見つかった患者さんのことなど、

皆さんの苦労されている姿が脳裏をよぎりました。

そう思うと、
足がしんどくなって歩こうかと悩んでいる自分が、
みっともなく思えました。

とりあえずこれから先10km、
35km地点までは何とか走リ続けよう、
そう心に決めて走り続けました。

・・・
黙々と走りました。
・・・

何とか35㎞手前、ハーバーランドにたどり着きました。
ここからポートアイランドヘは、
コース最大の難関、浜手バイパスを経由します。

浜手バイパスは自動車専用道路で、
降り口を逆走するのですが、
最初の150mでビルの上くらいの高さにまで、
急なのぼりを駆け上がらなくてはなりません。

私は無心で走り続けました。
一気に駆け上がりました。
強風の中神戸大橋を渡りました。

眼下には神戸港、メリケンパーク、
ハーバーランドが広がり、
素晴らしい景色を楽しむことができました。

ポートピアランドに入ってからは残り3kmです。
もうしんどいは通り越していて、
一刻も早くゴールにたどり着きたい衝動に駆られます。

最後の1~2kmは本当にきついです。

・・・
やがて通りの向こうに
「FINISH」と書かれたゲートが見えてきました。

続々とランナーたちがゴールします。
私も両手を挙げてゴールしました。
タイムは4時間26分ぐらいです。
自己記録を7分ほど更新した模様です。

相変わらず平凡な記録でしたが、
途中ペースが落ちたことを思うと、
よく粘って走ることができたと思います。

 

マラソンにしても日々の仕事にしても、
結局は気持ちをいかに強く持つかによって、
いい結果にたどり着けるのかもしれません。

たくさんの方に沿道から応援をいただき、
ボランティアの方々に助けられゴールできました。
今回もいい経験をさせていただいてありがとうございました。

この感謝の気持ちを持って、
これからの日々の診療で皆様のお役にたてるように、
また精進したいと考えています。