2013年11月27日
紅葉が美しい季節となりました。
風邪の患者様が多くなってきました。
私もようやくインフルエンザの予防接種を打ちました。
皆さんはもう注射しましたか?
まだの方は流行が始まる前に、
できれば12月上旬に打ってくださいね。
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さて、去る11月17日日曜日、
第3回神戸マラソンが開催され、
約2万人のランナーが秋の神戸を走りました。
私も4倍といわれている抽選に当たり、
自身3回目のフルマラソンに挑戦してきました。
当日神戸は秋晴れでいいコンディションでした。
コースは三宮をスタートしひたすら西へ、
長田、須磨、垂水をこえ明石海峡大橋手前を折り返し、
ポートアイランドでゴールとなる42.195kmです。
3回目のフルマラソンとはいえ、
レース前はかなり緊張します。
学生の頃の定期テストで、
勉強をほとんどしないままテストの日を迎える、
そんな夢を前日の晩に見ました。
まさにそんな気持ちです。
フルマラソンの自己記録は4時間33分、
これはマラソン完走者の平均タイムとほぼ同じです。
これよりは少しでも早くゴールしたいと思いながら、
実は完走できるかすら不安です。
スタートしてから大体10kmは快調です。
いつもそうです。
今日はどれだけでも走れると勘違いします。
元阪神の濱中おさむ選手が走っていました。
ABCの番組の企画で参加しているようです。
沿道には矢野選手の姿もありました。
やがて明石海峡大橋が見えてきました。
折り返しです。
中間点かなと思いきや、
残念なことにそこはまだ17km付近でした。
折り返しなのに中間地点までまだ4km・・・。
このちょっとした心の動揺が、
その後の走りに影響を与えました。
ようやく中間地点を過ぎた時には、
すでにペースが落ち始めていました。
事前の走り込みが不十分で早くも疲れが出始めたのです。
今まで軽快に地面を蹴っていた足は徐々に重くなり、
後から来たランナーに次々と抜かれ始めます。
明らかにペースが落ちていることを実感します。
今日はもう無理かな。
歩いてしまいそうだな。
こんなところで歩いたら、棄権してしまいそうだな。
そんなことを考えながら25km付近を走っていました。
あと17kmもあります。
ありがたいことに沿道には途切れることなく応援があり、
苦しくても頑張ろうと思います。
そういえば今日はわが子の保育園のバザーです。
妻は模擬店で調理役が当たっているため、
うちの子はさびしい思いをしているかもしれません。
偶然当選したとはいえ、
本当は父親として、
子供の行事に参加すべきだったのだろうか・・・。
ふとそんなことを考えていました。
また、椎間板ヘルニアを発症し、
歩くのもままならない痛みに苦しんでいる、
私の知り合いの行政書士さんのことや、
つい最近、
当院の大腸検査で、
若くして進行がんが見つかった患者さんのことなど、
皆さんの苦労されている姿が脳裏をよぎりました。
そう思うと、
足がしんどくなって歩こうかと悩んでいる自分が、
みっともなく思えました。
とりあえずこれから先10km、
35km地点までは何とか走リ続けよう、
そう心に決めて走り続けました。
・・・
黙々と走りました。
・・・
何とか35㎞手前、ハーバーランドにたどり着きました。
ここからポートアイランドヘは、
コース最大の難関、浜手バイパスを経由します。
浜手バイパスは自動車専用道路で、
降り口を逆走するのですが、
最初の150mでビルの上くらいの高さにまで、
急なのぼりを駆け上がらなくてはなりません。
私は無心で走り続けました。
一気に駆け上がりました。
強風の中神戸大橋を渡りました。
眼下には神戸港、メリケンパーク、
ハーバーランドが広がり、
素晴らしい景色を楽しむことができました。
ポートピアランドに入ってからは残り3kmです。
もうしんどいは通り越していて、
一刻も早くゴールにたどり着きたい衝動に駆られます。
最後の1~2kmは本当にきついです。
・・・
やがて通りの向こうに
「FINISH」と書かれたゲートが見えてきました。
続々とランナーたちがゴールします。
私も両手を挙げてゴールしました。
タイムは4時間26分ぐらいです。
自己記録を7分ほど更新した模様です。
相変わらず平凡な記録でしたが、
途中ペースが落ちたことを思うと、
よく粘って走ることができたと思います。
マラソンにしても日々の仕事にしても、
結局は気持ちをいかに強く持つかによって、
いい結果にたどり着けるのかもしれません。
たくさんの方に沿道から応援をいただき、
ボランティアの方々に助けられゴールできました。
今回もいい経験をさせていただいてありがとうございました。
この感謝の気持ちを持って、
これからの日々の診療で皆様のお役にたてるように、
また精進したいと考えています。