2013年2月7日
寒い日が続いておりますが、
体調は如何でしょうか。
インフルエンザが流行しております。
1月もあっという間に過ぎ、
今年も残すところあと11ヶ月です。
月日がたつのは早いですね。
さて、新聞、ニュースなどで報道され、
ご存知の方もおられるかと思いますが、
ピロリの除菌治療の保険適応が、
慢性胃炎まで拡大されることが決まりました。
1月31日に開催された厚生労働省の専門部会で、
症状の軽い患者でも除菌で胃炎が改善する、
との研究結果をもとに、除菌に必要な薬剤の適用範囲を
慢性胃炎にまで広げることが承認されたました。
呼気検査などによるピロリ菌感染と
内視鏡での胃炎の確認だけで、
除菌が保険適用されるようになるとのことです。
ご存知の方もおられると思いますが、
今まではピロリ菌の検査、除菌治療を受けるには、
胃カメラで胃・十二指腸潰瘍などがなければ
保険適応とはなりませんでした。
つまり単なる胃炎、
潰瘍も無い、ピロリ菌による軽度の慢性胃炎の方は、
保険での治療が出来なかったとのです。
最近はピロリ菌の認知度が上り、
会社などの検診でも、
ピロリ菌検査をうける方が多くなりました。
しかし、いざピロリ菌陽性と判定されても、
慢性胃炎だけであれば除菌の対象となりません。
仕方なく諦めるか、自費での治療をされていたわけです。
ようやく、保険で治療できるようになるのです。
ピロリ菌除菌の一番の目的は、胃癌の予防です。
今回の適応拡大で除菌の対象者が増えるため、
将来の胃癌の患者数の減少が期待されています。
ただし、除菌が成功したからといって、
胃癌の発生が限りなくゼロに近づくわけではありません。
ピロリ菌のいない方と比べると、やはり発生率は高いのです。
したがって、ピロリ菌の除菌に成功されても、
これからも必ず胃カメラでの定期的検診を、
お受けになって下さい。
実際いつから慢性胃炎での除菌が開始されるかは、
まだはっきり分かっておりません。
早ければ今月中にでも承認される見通しとのことです。
これも分かり次第御報告いたします。
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このことを受け、当院で行なっておりました、
ピロリ菌除菌の自費診療を終了いたします。
除菌希望の方は、もうしばらくお待ちくださいませ。