2012年7月7日
梅雨空の不安定な天気が続きます。
7月に入りとても蒸し暑く、じめじめしています。
30度を超える日も出てきております。
皆さん、熱中症には十分ご注意下さい。
熱中症は体に熱がこもる、うつ熱の状態で起こります。
気温が上り、体温に近くなると熱が逃げなくなり、
湿度が上がると発汗による効果も低くなります。
高温多湿環境であれば、
夜間でも熱中症になることがあります。
特にお年寄りの方はなりやすい傾向にあります。
熱中症は、発生時期がある程度決まっています。
気温が急に上昇する梅雨明けに多くみられます。
また、ずっと高温が続いているときよりも、
急激に気温と湿度が上昇した日の方が
起こりやすいとされています。
ところで、
何か参考になる指標はあるのでしょうか?
WBGTという数値があります。
湿球黒球温度というもので、
湿度、輻射、気温の3つの要素で算出されます。
環境省はこれを「暑さ指数」と称しています。
WBGTは熱中症の起こりやすさを示おり、
熱中症においては重要な数値です。
この数値が25度以上は警戒、
28度以上で厳重警戒、
31度以上で運動中止とされています。
現在のその場所でのWBGTは、
環境省熱中予防情報サイトで見ることができます。
http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/
皆さんも時々チェックしてみてください。
あまりにも数値が高いときは外出を控えるか、
十分な対策をしてお出かけください。
治療は冷所に移動し、体をクーリングする、
そしてスポーツドリンクを経口摂取し、
失われた電解質を補います。
今までは点滴が必要と考えられていましたが、
口から水分をとることも、点滴と同等に
効果があることが分かってきました。
電解質の入った”飲む点滴”「OS-1」は、
最近では近くの薬局で簡単に買うことができます。
手に入らない時は、とりあえずはポカリスエットです。
スポールドリンクと言えば、ほかにも、
アクエリアスやDAKARAなどはご存知ですね。
しかし、これらはカロリーオフをうたっています。
カロリーオフには糖質がほとんど入っていません。
激しい運動や熱中症で失われたナトリウムなどの電解質は、
糖質なしでは腸から吸収されないことが知られています。
従ってカロリーオフのスポーツ飲料は効果が少なく、
本当に必要なのは、比較的カロリーの高いスポーツ飲料、
ポカリスエットだということを専門科から聞きました。
逆に少し汗ばんで喉が渇いたぐらいでは、
ポカリスエットはやや濃すぎるようです。
私もポカリスエットを飲むと、逆に喉が渇きます。
そういう時は水で半分に薄めるといいそうです。
ハーフポカリとでも言うのでしょうか。
飲んでみるとスッキリで、量も増えて得した感じです。
皆さん参考になりましたでしょうか?
梅雨の終わり、あるいは急激な気温の上昇、
こういう日は水分をしっかりとって、
暑さ対策を十分にして出かけましょう。
めまい、立ちくらみ、筋肉の痙攣、大量の汗は
熱中症の出始めのサインです。
そんな時は、日陰に入り少し体を休めましょう。