2011年12月7日
先日行われました内覧会の余韻も去り、
今はそのときにいただいた蘭が、
クリニックの玄関と廊下に彩を添えています。
12月に入り寒さも本格的になりました。
寒くなると、血圧が上昇します。
通院中の患者様でも、
全体的に少し高くなっているようです。
一般に血圧は冬が高く、夏は下がります。
このことは体温調節の仕組みに関係しています。
寒い環境にいると、末端の血管が収縮して、
熱を外へ逃がさないいう働きが起こります。
血管が収縮すると血圧は上昇します。
逆に夏は血管が拡張し、
同時に汗をかいて熱を放散するので
血圧は低下し、脱水になりやすくなります。
そのため、冬は脳出血が増加し、
夏は脳梗塞が多くなります。
特に気温差が激しくなると、
血圧の変動が大きくなります。
出かけるときはきちんと防寒対策をし、
入浴のまえには飲酒を控える、
あらかじめ浴室を暖める、
熱い湯船に急につからないなどの
注意が必要です。
また、普段から高血圧や高脂血症のある方は、
医師の指導の下、きちんと管理して下さい。
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先日、ある食事会で、
高齢の男性が急に倒れました。
脈が触れず、心肺停止に近い状態になりました。
医師が多数出席していましたので、
緊急の蘇生(心臓のマッサージなど)を行い、
救急隊がついた時には、意識が回復しました。
この季節、
忘年会などでアルコールを摂る機会も増えます。
高齢の方、高血圧の方は十分お気をつけ下さい。