2011年9月8日
9月には入いり、暑さも少し和らいできました。
クリニックはリニューアルし、新しいスタッフも加わり
日々の診療や検査にも活気が出てきました。
最近は特に胃カメラを受けに来られる方が
多くなりました。
当院を目指してこられる方の多くは、
苦痛が少ないということで、
麻酔を希望される患者様です。
知り合いの方から紹介され、
多少遠方でも来院される方もおられますし、
20代や30代の若い方もお見えになります。
皆さん、やはり胃カメラを受けることに
特に初めての方は、とても不安に思っておられる
というのが良く分かります。
私も医師になり、自分が内視鏡の勉強を始めるときに
指導してもらっていた医師から、
「自分が患者さんにしている検査がどのようなものか、
カメラを握る前に自分でまず体験しなさい。」
といわれ、胃カメラを受けました。
私に胃カメラをしてくれた先生は、とても腕のいい、
希望者の多い有名な先生でしたが、
検査は僕には想像以上にしんどかったのです。
その理由として、
私は喉が敏感で、刺激に弱かったこと、
カメラが胃の中にあるときに、
胃を膨らます空気が、
簡単に食道に抜けてしまう体質であったこと
が考えられます。
つまり、カメラを行う医師の腕が良くても、
受ける側の問題で、
しんどい検査になる可能性があると思います。
それなので、私は希望される方には、
注意点をよく説明した上で、
麻酔をかけて胃カメラをしています。
麻酔をかけるというのは、
右の腕より点滴を行い、
その点滴のルートを使って
眠るお薬を注射することです。
少しの量から始めますので、
ボーっとなったり、うとうとしたところで
検査を開始します。
深く眠らせるのが目的ではなく、
あくまで検査がしんどくない程度を目指します。
こちらの話していることが
おぼろげに伝わる程度が理想です。
検査終了後は麻酔を覚ます注射をします。
30分程度横になっていただきますが、
皆さん、その後検査結果を聞いて
歩いて帰られています。
「しんどくなかったので、またお願いします。」
「これなら友達にも勧めてみます。」
といってもらえることもあり、
麻酔をする手間はかかりますが、
やってあげて良かったな、と思います。
もちろん麻酔なしでも受けられます。
(それが普通ですが)
どんな場合でも、楽に検査を受けてもらえるよう、
患者さんの気持ちになって
日々の検査を行っております。