2011年4月22日
今日は胃カメラに使う、胃蠕動抑制剤のご紹介です。
胃カメラを行うとき、胃や腸の動きを抑えるために通常肩に筋肉注射を行います。
よく使われるのはブスコパン®というお薬ですが、これが結構痛いです。
また、不整脈、心筋梗塞、前立腺肥大症、緑内障の方には使用できないなど、
副作用もある薬剤です。
今年1月より発売となったミンクリア®は、胃の中に散布する液体の薬剤です。
胃カメラから直接胃の中に散布しますので、注射が要らなくなります。
成分はペパーミントオイルの主成分であるメントールというものです。
ミント系ガムやハッカに含まれているのと同じで、胃の蠕動抑制作用があることが
古くから知られていました。
ペパーミントの葉
皆さんよくご存知ですね
当院でも最近使い始めました。
確かに胃の中にまくと、しばらくすると胃の動きが止まり、観察しやすくなります。
食道や十二指腸は少し動きますが、検査には問題ありませんでした。
メントールにアレルギーがない限り誰にも使えるので安全な薬剤といえます。
さらにメントールはほかにも体にいい作用が多いらしいです。
<参考資料としてご覧下さい>
http://www.lotte.co.jp/products/category/gum/pr/08.html
これからも安全で体に優しい胃カメラを心がけて
検査を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。