2011年2月10日
生活習慣病のなかで、内臓脂肪蓄積型肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病の4つを、いわゆる「メタボリックシンドローム」と呼びます。
これらの要素が複数合併すると、それぞれが軽症でも動脈硬化が加速され、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まってきます。
メタボリックシンドロームに関する説明です。
診断基準は、必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし、その中で ①血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dl以上、またはHDLコレステロール値40mg/dl未満) ②血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上) ③高血糖(空腹時血糖値110mg/dl) —の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。
メタボリックシンドローム・生活習慣病の元凶は内臓脂肪であり、運動と食生活が、内臓脂肪を減らす最大のポイントです。
それを受け、厚生労働省では、「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後に薬」 というスローガンを掲げています。
通常体重が1kg減ると腹囲は1cm減ります。日本肥満学会ではメタリックシンドロームの方を対象に、運動と食事によって、まずは3kgの減量、 3cmのウエスト減を目指しましょう、という「サンサン運動」が提唱されています。
京都市上京区 吉岡医院